久しぶりにつまらない能書きを書きます。
興味の無い人はスルーしてね。巷では、オーバーラップの大きいカムは高回転型だ・・・
と時々聞きますが・・・・違います。
逆です。（作用角が同じ場合）
中心角が大きい（オーバーラップ少ない）ほど高回転にパワーピークを
ピンポイントに狙ってくる感じです。
逆に、中心角を小さくしてオーバーラップを大きくとると低中速から
ワイドレンジにパワーを出す特性になります。
つまり
高回転型、低中速型の特性はそのカムの位相角（LOBE CENTERS）によって
特性が変わります。（図参照）
僕と一緒にバルタイを取った事のある部員だったら理解していただけると思いますが。
また、作用角が大きければ大きいほど高回転回せるでしょうか？
280度のカムが8000rpm、300度のカムが9000rpm、320度のカムにすると10000rpm
なんて都合良く回らないですよね。
ましては4気筒の高回転化は難しいと思います。
僕自身も高回転化は色々狙ってみました。（カッコ良さそうだから）
で、結局作用角が大きくても使いきれないんです。
予想になりますが、作用角300度もあれば10000rpm以下目標のエンジンだったら十分なのかもしれません。
そこで、今回KMRDではワイドレンジに作用角を有効に使えるように
LOBE CENTERの小さいカムを設計してみました。
低中速からパンチのあるエンジン特性を狙っています。
今まで空冷VWエンジンではあまり無い設定だと思います。
（詳細はまだ発表しません）
嬉しい事に、日本のVWエンジンのトップビルダーの方々も
開発に協力してくれると手を上げてくれています。
楽しみです。
*問題は一つ
僕の持っている素材カムで、希望の位相角で研磨できるかどうかが問題です。
難しい事を書いたかもしれませんが、まずはバルタイを理解してみてください、
圧縮比と圧縮圧力の関係など4サイクルエンジンの事が解ってくると思います。
しかし、正直バルタイを独学で理解するのは少々難しいかもしれません。
そこで、もし希望者が何名かいましたら、KMRDで深夜講習会を開催しても良いです。
よく質問されますが、バルタイの測り方は解らなくて当然です。
最後まで読んでくれてアリガト！ KOHEY
